赤ちゃんの無事な誕生を感謝の気持ちをこめて神様に報告し、健やかな成長を祈願する行事です。
鎌倉時代から始まったそうで、生後、男の子は31日目、女の子は32日目ぐらいと言われていますが、
50日目、あるいは100日目とか、その地方の風習によりまちまちだったようです。
現代は生後およそ1ヶ月ぐらいで、赤ちゃんやお母さんの体調の良い時や、気候の良い日を選んでお参りするのが良いでしょう。
場所は出生地や、今住んでいる地域の氏神様が奉ってある神社が良いのですが、そんなにこだわらなくても良いと思います。
赤ちゃんは父方の祖母が抱くのが一般的です。お産はけがれたものとする考え方が大昔にはあり、
母親はけがれていてこのお参りでそのけがれを落とすという考えがありました。
また逆に産後の母親を気遣ってこの習わしになったとも言われています。

11月15日に男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の成長の節目に氏神様に感謝してお参りするのが七五三です。
もともとは宮中や公家の行事だったのが広く一般的に行われるようになりました。
また、秋の収穫を終え、その実りを神への感謝する行事と兼ねて行われている所もあったようで、
このため神社でおはらいをしてもらう時には「御初穂料」として支払いをします。
今は11月15日にこだわらず、その近くの土日や祝日にお参りしたり、
北海道や寒い地域では、10月15日としている所もあります。

昔は芸事の稽古はじめを6歳の6月6日からとしていました。
この年齢のこの日が人間に記憶力や思考力が系統的につきはじめる時だとされてきたからです。
今の日本の義務教育が6歳からはじまるのは、この考え方が科学的にも認められているからです。
親御さんにとっては、手作りの手提げバックや袋物の作成、持ち物全部に名前入れ、そして通学路の確認と大忙しです。
でも子供達にとっても未知の世界への兆戦です。きちんとお祝いをして、夢ふくらむ言葉をかけましょう。
春の輝く季節の中で新たな一歩を踏み出す子供達。親元を離れ集団生活の始まりです。

男女ともに一人前の人間になったことを公認する行事で、昔の武家の元服がルーツです。
武家の元服はだいたい女性が13歳ぐらい、男性が15歳ぐらいで行っていたようで、
髪の形や衣服を大人用に改め、名前も幼名から大人の名がつけられました。
また、地域社会へ参加する資格も与えられると同時に、地域への貢献も義務付けられました。
現代社会においても成人するといろいろな権利と義務が発生するところは似ているかもしれません。

大学を卒業すると学士となり、大学院を修了すると課程と条件に応じて修士や博士となります。
ちなみにある保険会社の算定では、子供が生まれて大学卒業までの22年間での教育費と医療費など基本養育費の合計は、
全て国公立校を進学した場合で約2985万円、すべて私立校に進学した場合は約6064万円だそうです。
ではなぜ日本で女子学生が卒業式に袴を着る事が多いのでしょうか。
明治4年頃、女学校の教師が最初に袴を着たと言われていますが、その後大正から昭和の初期に女学校の制服として袴が着られ、
当時の先進的で裕福な家庭の子女としてのイメージが今に繋がってきているようです。
アメリカではキャップ＆ガウンが主流ですが、日本でもキリスト教系の学校はキャップ＆ガウンが多いです。

婚姻届を出せば結婚は成立しますが、それじゃあやはりつまらないし、けじめがつきません。
古代ヨーロッパでも、日本でもお披露目の宴会はあったようで、皆に結婚を発表するとともに、
結婚の証人になってもらうという意味があったようです。今の日本では結婚式、披露宴ともにかなり多様化しています。
結婚式には神前、キリスト教式、仏前、人前などのスタイルがあり、
披露宴もホテルや式場の他にレストランの貸し切り、和洋それぞれの邸宅風式場やガーデンパーティーなど挙げたらきりなく、
何でもありの世界ですが、みんなに結婚を発表する事、そして出席者に結婚の証人になってもらうことは同じようです。